昔の集印帖wiki

集印帖の概要

集印帖の概要

このサイトで紹介している集印帖の概要(2019年7月現在)。

 帖数

このサイトで紹介している集印帖の帖数(※1)は、287帖である。

 題名

集印帖の表紙には細長い題箋が貼ってあり、そこに題名が書かれていることが多い。題名は「集印帖」、「集印帳」、「蒐印帖」など、さまざまである。

 形態

集印帖の形態は、折帖が276帖、大和綴が3帖、画帖が7帖、カードが1点で、ほとんどが折帖である。
折帖の内訳としては、各ページが1枚の和紙でできている「折帖1枚」が36帖で、各ページが2枚の和紙からできている「折帖2枚重ね」が240帖となっている(※2)。
集印帖の表紙と裏表紙には、布が貼られているものが多い。表紙の布の材質は木綿や絹で、中には緞子(どんす)と呼ばれる高級な絹織物が貼られているものもある。
また、そうした高級な集印帖の中には、表紙の裏に金箔を散らした紙が貼られていたり、本の周囲の小口に雲母や金粉を塗って、キラキラと輝いているものもある(雲英引き、金泥引き)。
本体を保護する付属物として、帙(ちつ)、筒状の包み紙(外包)、箱などがある。さらに、帙には2帖入るものと、1帖入るものがある。
集印帖は基本的に右開きで、各ページは右から左に連続している。このサイトでは掲載上の都合で、左から右の順に並べている。

 大きさ

集印帖の高さと幅をグラフにすると図1のようになり、だいたい3つのグループに分けられる。

図 1


高さ×幅帖数
120mm×90mm(4寸×3寸)68帖
160mm×110mm(5寸2分×3寸7分)134帖
160mm×90mm(5寸2分×3寸)46帖

帖数が一番多いのは2のグループである。このグループはだいたいA5判、文庫判サイズで、この大きさの集印帖は今でもよくみかける。
3のグループは、2の幅を縮めて細長くしたような形である。
1のグループは一番小さく、だいたいB7判である。

 ページ数

集印帖のページ数について、表面と裏面に分けてグラフにすると、図2のようになる。
これをみるとページ数は20〜30ページのものが多く、26ページのものが一番多い。また、ページ数が多いのは、ほとんどが「折帖1枚」である。

図 2


 内容

集印帖に含まれる各ページの内容は、おおまかにいうと次のようになる。

  • 寺や神社の御朱印
  • 天皇陵など陵墓の印
  • 鉄道やバス、ケーブルカー、ロープウェイなどの駅のスタンプ
  • 風景印や記念印など郵便局のスタンプと郵便切手
  • 温泉や旅館など観光地のスタンプや、博覧会や展覧会などで押されたスタンプ
  • 白紙
  • その他、絵が描かれていたり、四国霊場の御影札が貼り付けてあるもの、など

これを円グラフにすると図3のようになる。白紙のページが一番多く、次に寺、そして神社と続く。
(ただし、この割合はどんな集印帖をねらって収集するかで変わってくるだろう)

図 3


 年代

御朱印やスタンプには、日付が入ったものが5,300件ほどある。それを年代別にみると図4のようになり、昭和10(1935)年のものが一番多い。
なお、昭和11(1936)年に件数が減少したのは、二・二六事件の影響かもしれない。

図 4


さらに、年代別の内容をみると、昭和2(1927)年、寺と神社の件数が突出している。これは、元号が変わったのを契機として、新しい「昭和」の年号が入った御朱印をもらった人が多かったのかもしれない。
また、駅スタンプと郵便スタンプの件数は昭和8(1933)年から急増しており、このころから駅スタンプや郵便スタンプの収集がさかんになったのだろう。

図 5


 所有者

オークションで何帖かまとめて入手した集印帖があるが、その中には、2帖帙入りの集印帖や、別々の集印帖でも同じ名前が書かれているなど、元の所有者が同じだったと思われる集印帖が何組かある。
それ以外にも名前が入っている集印帖は何帖かあるが、プライバシー保護の観点から、名前にはモザイク処理を施した。

 付属資料

集印帖のページの間には、間紙(吸取紙)や寺社のパンフレット、御影札、広告などいろいろなものがはさまっている。
たまに、「折帖2枚重ね」の筒状になったページの間に入っている場合もあるが(※3)、これらは付属資料として扱った。

 収集方法

このサイトで紹介している集印帖は、ヤフオク!(ヤフーオークション)で入手したものがほとんどで、それ以外には、骨董展や古書展で入手したものが少しある。内容的には、御朱印が入っているものを中心に落札していたため、スタンプ類の集印帖は少ない。

 著作権

このサイトの画像は、特に断りのないかぎり「クリエイティブ・コモンズ 表示 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンス」の下で提供されている。


※1
 集印帖は、1冊、2冊と数えるのではなく、1帖、2帖と数える。
※2
 「折帖1枚」「折帖2枚重ね」は、便宜上使用している名称で、書誌学的な名称は不明。
※3
 集印帖を持ち上げて、明かりにむけて透かしてみると見つけることができる。


2014年12月6日作成 [昔の集印帖]

最終更新時間:2019年08月02日 08時47分26秒